ひとつの照明をつくるとき、その照明をより良いものにするための
素材選びは、とても大切で、かつ重要な工程の一つです。
今回の新製品を作るにあたり、ランプシェード用にいろいろな
生地サンプルを集めるところから始まりました。
素材、色、織り方など生地の質感もさまざま。
見て、触って、光りにかざして検討しているうちに、
ひとつの生地が候補に上がりました。
このリネンすごくいい!・・でも色がちょっとなぁ・・
もうちょっと目が詰まってたらなぁ・・わがままな要望が出てきます。
私たちが目指すランプシェードの生地は、光源から放たれた光が
その生地を透かして温かみのある色味となって光り、
素材そのものの優しさが表現できるものでした。
生地は、糸の太さ、織り方、糸と糸の間隔などを変えることにより、
透過性や光った時の印象は、全く変わります。
幸いにも、オリジナルの生地を作ってくださる生地屋さんのご協力もあり、
ようやく自分達が満足できる生地が生まれました。
今回の新製品では、flowerとtroncに使っています。
ランプシェードを透過した光りは、リネンの一本一本の糸を
浮かび上がらせ、うっすらとオレンジ色の光は、
空間を温かい灯りでみたします。
今回の生地作りで、改めて身近にある素材の良さや、
風合いに気付くことができました。
見ているようで見えていないものがまだあるかもしれません。
そのものの良さを、光で表現していきたいと思います。